職場でバカヤローと叫びたくなる時のココロのからくり

パート仲間の言動にイライラするときの対処法

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写真はイメージです(PhotoACより)

あるネット会社の調査によると、ネットを利用している約4,000人のうち約6割の人が職場でストレスを感じると回答していて、そのうち、約6割の方がイライラするという症状がでると回答しているそうです。

職場でのイライラによって、肩こりや頭痛など不調に悩まされる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

カエデさんは、パート仲間の言動に毎日イライラしていました。

カエデさんは大型スーパーに長年勤めています。

カエデさんは様々な問い合わせなどを受け付けるサービスカウンターの担当です。

マコさんも同じサービスカウンターの担当です。

マコさんはお話好きで、聞いてもいないのに毎日色々な話をしてきます。

そんなマコさんにカエデさんは毎日ウンザリしていました。

 

ある日、カエデさんは、自分の親戚の話を始めたマコさんにもう我慢の限界!

このままだとイライラする気持ちをマコさんにぶつけてしまいそう。

なんとかしなくちゃ!という気持ちになりました。

 

カエデさんはネット検索でたどり着いたセルフカウンセリングの方法で

解決しようと思いました。

セルフカウンセリングは、玉川大学元教授の渡辺康麿氏が創案した方法で、専用のフォーマットがあると知りました。

通信講座もあると知り、早速受講して取り組み始めました。

 

【通信講座で取り上げた場面】

私は業務のためサービスカウンターに立っていると、いつものようにマコさんが私に話しかけてきました。

 

マコさんは「昨日、親戚のおばさんから電話があって来月、いとこが結婚することになったんだって。

もう40歳を過ぎていたから、結婚はしないと思っていたのに、結婚するって聞いてビックリ!

本当に驚いたわ!」と言いました。

私は〈また、始まった!

あなたの親戚の話なんて全く興味がない。

どうして私に親戚の話をしてくるんだろう。

イヤだな。もう聞きたくない。

それに、いまどき40歳を過ぎて結婚する人は普通よ。

驚くことじゃない。

マコさんのほうが古い考えだよ。

でも、いろいろ言って話が長くなるとイヤだから、適当に聞き流そう〉と思いました。

私は「へぇ~そうだんだ。

おめでとう。結婚するっていい話じゃない」と言いました。

マコさんは「ありがとう。でも、それが大変なのよ。

親戚のおばさんって注文の多い人だから、お相手に気に入らないことがあるんだって。

私に言われても困っちゃう。

どうすればいいと思う?」と言いました。

私は〈どうすればいいって、私だってわからないよ。

しかも、私にはどうでもいい話。

どうすればいいかなんて聞いてこないでよ。

でも、関係ないとも言えないし…

適当に話し合わせるしかないか〉と思いました。

私は「そうだんだ。大変だね」と言いました。

マコさんは「そうなのよ。大変なのよ。

きっとこれから毎日おばさんから電話がかかってくるわ。

困っちゃう」と言いました。

私は〈もういいかげんやめてほしい。

イライラする。聞きたくない。

用事があるフリして離れよう〉と思いました。

私は「ドリンクコーナーの担当者に連絡があるから、行ってくるね」と言いました。

マコさんは「うん、分かった。行ってらっしゃい」と言いました。

私は〈フ~、ようやく解放された。我慢の限界!

あのカウンターに戻ると思うとウンザリする。

今日はマコさんから離れていよう。

これから先もこの調子なのかな。不安だな。

別の場所に異動させてもらうこと真剣にかんがえようかな〉と思いました。

 

【場面を書いて気づいたこと】

場面を書いて、私はマコさんが私に話しかけてきた瞬間から、マコさんに対してイライラしていたことに気づきました。

また、自分の気持ちを押し込めて相手に合わせて話していることにも気づきました。

私は自分の気持ちを押し込めて話していることがイライラの原因であることに気づきました。

〈これじゃあ、ストレスが溜まって当然だわ〉と思いました。

私がマコさんに合わせて話していることで、マコさんは、私がマコさんの話に関心を持って聞いていると勘違いしているかもしれないと思いました。

〈私が自分の気持ちを言わないから、マコさんには私の気持ちが全く伝わっていないんだ。

本当にイヤならイヤだって言わないと相手には伝わらないよね〉と思いました。

 

私はどうして自分の気持ちを言わずにマコさんに合わせていたのかなと思いました。

そう思った瞬間、ハッとしました。

私はマコさんとギクシャクした関係になることを避けたいと思っていたことに気づきました。

マコさんと円滑に交流することで仕事を円滑に運びたいと願っていることに気づいたのです。

だから自分の気持ちを押し込めて我慢して、マコさんに話を合わせていたのです。

自分のココロのからくりが理解できたことで、ホッと気持ちが楽になりました。

〈すぐにマコさんに自分の気持ちを言えるようにはならないけれど、自分がマコさんとの円滑な交流を大事にしていると分かったことで、明日からは、今までほど自分の気持ちを押し込めずにマコさんの話を聞けそうだな〉と思いました。

 

職場でイライラを感じる時には、相手に合わせすぎて、自分の気持ちを押し込めていることが原因かもしれません。

自分がどうして自分の気持ちを押し込めているのかを理解できると相手に合わせすぎることなく、自分の気持ちを伝えられるかもしれません。

自分の気持ちを伝えられると、職場でのイライラも軽減し、職場の人との交流を楽しむゆとりも生まれるでしょう。

 

(セルフカウンセリングは商標登録されています。)

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