地元でコミュニケーション・トレーニングを学ぶ輪を広げたい!

― トレーナー活動報告 ―

自分の既成概念に気づき、自分と相手をともに活かす交流をめざす
『セルフカウンセリング』を普及するNPO法人です。

イメージ写真
写真はイメージです(PhotoACより)

“コミュニケーション力は、業務の推進、生産性の向上に欠かせないスキルである”

と感じている人は少なくありません。

“コミトレの友(ペンネーム)”さんも、コミュニケーション力の必要性を強く感じているうちのひとりです。

コミトレの友さんはメンタルケア・アドバイザーの資格を取得した後、コミュニケーション・トレーナー の資格を取得しました。

コミトレの友さんは地元で、コミュニケーション・トレーニング(以降コミトレと呼ぶ)の講習を定期的に行い、コミトレを学ぶ仲間を増やしてきました。今日はコミトレの友さんの活動を紹介します。

 

 

私は、2017年(平成29年)から、東京で活動するトレーナーと連携を取りながら地元で定期的にセミナーを開催してきました。

最初の頃は、年2回をペースに1日コースの4級セミナーを実施しました。

 

参加者は3人〜4人。私の職場の仲間や付き合いの長い知人です。

それぞれ異なる部署で、人間関係からくるストレスを多く抱えていました。モノサシの違う相手との考え方のズレに悩んでいました。

特に、上司や強い性格の人には何も言えず、仲間同士で愚痴を言うことしかできませんでした。

愚痴を言い合っても問題は解決しません。私はコミトレを学ぶことで、相手との考え方のズレを活かして交流できる解決の方法があることを知ってほしかったのです。

 

職場では、別に研修で『自己理解・他者理解』『アサーティブなコミュニケーションが大切』と学んでいました。しかし、現場に戻ると仕事の正確さやインシデントを起こさないことが優先され、実際の会話には相手を思いやる言葉より、相手を威嚇する言い方になっていました。ストレスで退職するスタッフも後を絶ちません。

 

私はセルフカウンセリングで人に対する見方考え方が変わり、救われました。それと同様に地元の方にも、自分の生き方を見つめ直すチャンスにしてほしいと思いました。

 

4級を実施すると、次は3級を受講したいと言う声があがりました。更に希望があれば2級にもチャレンジするという流れが徐々にできました。最終的には東京で1級を受講する人まで現れました。

 

しかし、思わぬ事態が生じました。新型コロナウイルスの感染拡大です。

2020年2月3月と2級のセミナーを行った後、緊急事態宣言が発出されました。

そこで、3回目はオンラインで実施することにしました。テレビ電話を使ってのセミナーです。受講者と東京のトレーナーを繋いで無事にセミナーを終えることができました。

 

その後、しばらくはセミナー開催を断念していました。しかし、2020年6月にオンラインで4級セミナーを協会が主催すると知りました。私の地元から1名が参加することができました。他にも参加希望者はいましたが、オンラインでの受講に自信がないという理由から受講を断念しました。

 

この状況をなんとか変えたい!受講希望者の力になりたい、と私は考えました。そこで、私はテレビ電話を使ったオンライン4級セミナーを企画しました。受講者の負担を軽減するために、1日で実施していたカリキュラムを半分に分けて、2回に渡って実施することにしました。

 

4年間の活動で、4級取得者12名、3級取得者9名、2級取得者7名、1級取得者3名となりました。

現在コロナ禍ではありますが、新しい学習方法を検討していきたいと思っています。

 

コミトレを受講した方が、定期的に集まり学習できるようにと考えて、地域の社会教育総合センターに団体登録して『コミトレ友の会』を立ち上げました。

地域でのコミトレの輪は少しずつですが着実に広がっています。

 

残念ながら、職場では今も、難しい人間関係が多数存在しています。でも、コミトレを学んできた仲間とともに、コミトレの方法に基づいて相手との関わりをリアルに見つめる練習をしています。相手との関わりをリアルに捉えられると気持ちが落ち着きます。すると状況に即した対応が可能になります。

これからも、コミトレを共に学ぶ仲間を増やしていきたいと思っています。

 

*コミトレは次年度、オンラインでの開催を目指して企画を立てています。

 

メンタルケアアドバイザー養成講座 MHK学園通信講座