【挨拶を返さない人ってキライ!】中村紀典

イメージ写真
写真はイメージです(PhotoACより)

セルフ・カウンセリング普及協会は、自分の既成概念に気づき、自分と相手をともに活かす交流をめざす『セルフ・カウンセリング®』を普及するNPO法人です。

ホームページのリニューアルに伴い、今月から理事、監事が交代でブログに投稿することになりました。

内容はセルフ・カウンセリングに関わって感じた各人の感想、思いつき等なんでもありです。あくまでも個人としての自由な意見・考え方です。セルフ・カウンセリングを学ぶ上で、皆様の参考になれば幸いです。

今月の担当は理事の中村紀典さんです。中村さんのプロフィールは次の通りです。

大学卒業(電子工学専攻)後、大手電気通信会社で主に研究技術開発の仕事に従事。退職後、関連会社の技術者育成研修を担当。この間に、セルフ・カウンセリングを修得し、これを人材育成に生かしている。

企業や商工会議所等において、セルフ・カウンセリングによるコミュニケーション・トレーニングおよびメンタルケアに役立つコミュニケーション法講座を担当。職場での実体験などもふまえた話しが受講生から好評を得ている。コミュニケーション・トレーナー認定の審査員も務める。

なお特技はマジックで、講座の休憩中などに気分転換のため、しばしばマジックを披露して受講者を楽しませたり、自分自身でも楽しんでいる。

(所有資格)技術士(電気電子部門)、心理相談員(中災防)、自律訓練法認定士(日本自律訓練学会)

 

私の住むマンションには約400人が住んでいます。私はマンション内のロビーや廊下で会う人には必ず挨拶をしています。挨拶すると、大抵の人は返事を返してくれますが、なかには無視する人もいます。無視されると私は不愉快になり、決まって妻に「今の人には挨拶一つできない人がいる」と言って嘆きます。すると妻からはいつも「あなたが勝手に挨拶しているのに、返事がないと言って不満を言うのはおかしい」と意外な言葉が返ってくるのです。

言われると、その通りだと思うのですが、私はなんとなくスッキリしません。

それで、セルフ・カウンセリングで記述してみました。

 私は小さい時から、「人に会ったら挨拶をしなさい」「挨拶されたら返事をしなさい」と親から厳しく躾けられてきました。これが私の価値観となり<挨拶をしたら返事してほしい>との欲求になり、それが満たされないと気持ちが落ち着かなくなりなりました。この気持ちを落ち着かせるため、妻に不満を言っていたことに気づきました。また”挨拶を返さない人”を私は、”私を無視する人”と思っていましたが、私が挨拶したのに返事がないので気持ちが落ち着かなくなり、その気持ちを落ち着かせるためにやりくりして“無視した”と相手を攻撃していたことに気づきました。相手が本当に無視したかどうかはわからないし、気づかなっただけかもしれません。ここまで気づいた後は、相手から返事がなくとも、あまり気にならなくなりました。