自分の既成概念に気づき、自分と相手をともに活かす交流をめざす
『セルフカウンセリング』を普及するNPO法人です。
IMさんは娘さんとの関わりに悩んでいました。
自分の言っていることが全く理解してもらえないもどかしさ、不満、憤りをずーと抱えてきていました。
娘さんが結婚し子どもが生まれてもその関係に変わりはありませんでした。
『突然電話をかけてきて、「明日、夜、遅くなるから子どもを預かってほしい」
こんなふうに突然言われても私にだって都合がある。
いつも自分勝手で人の都合は全く考えない。
私をイライラさせる存在。
“私はこの娘(こ)のことがキライなのかな”って思いました』
IMさんは自分が娘さんのことをキライなのかもしれないという不安感にさいなまれました。
IMさんはセルフカウンセリングを学んで自分と娘さんとの間に線がひけるようになりました。
その線のことをセルフカウンセリングでは自他境界線と言います。
IMさんは自分の思いは話さなければ相手に全く分からないこと。
また、相手の思いも相手に聞かなければ分からないということが分かってきました。
『例えば、私の都合についての気持ちは相手には見えていないということ。
相手がなぜ突然に頼むのか、相手の気持ちも私には分かっていないのですね』
IMさんは自分と娘さんとの間に、日常の中で線がひけるようになったことで
気持ちにゆとりが生まれました。
自分の大事な気持ちにも気づけるようにもなりました。
『私はこの娘のことを大事に思っているこの娘(こ)のこと、キライじゃない!』
そう思えたとたんココロがスーと軽くなりました。
『娘の要求に応えられなくてもいいんだと思えるようになった。
だから自分の都合を伝えて、自分のできる範囲で引き受けることもできるようになった。
彼女が何を選んでどう生きるのかは彼女が決めればいいこと、と思えるようになった』
そのことに気づいてから、私は自分の都合を伝え、相手の思いを少しずつですが聞けるようになりました。
娘と私との間に話し合える交流が生まれてきました。
IMさんは次の目標は共感力を養うことと優しい笑顔でおっしゃいます。
きっとセルフカウンセリングで洞察力を強化することで共感力を養えるでしょう。
(セルフカウンセリングは商標登録されています)