夫にイライラする本当の理由

セルフカウンセリングで夫へのイライラが和らいだ!

自分の既成概念に気づき、自分と相手をともに活かす交流をめざす
『セルフカウンセリング』を普及するNPO法人です。

画像はイメージです(PhotoACより)
画像はイメージです(PhotoACより)

〈イヤな気持ちになったことなんか思い出したくもない!

そんな場面は早く忘れたい〉

〈相手を恨む気持ちになった場面なんか見つめたら、余計に辛い気持ちになるから見つめたくない〉

 

こんなふうに思う方はきっといらっしゃるでしょう。

実は、相手へのイヤな気持ちを忘れようとすればするほど、忘れられなくなることがあります。

見ないようにしようとすればするほど、フッとした瞬間、ココロに浮かび上がってくることがあります。

 

忘れようとするのでもなく、見ないようにするのでもなく、ちょっと立ちどまってみることで、イヤな気持ちや恨む気持ちが和らぐことがあります。

 

【ミキさんの体験】

 

□ 何を偉そうに言っているのよ!

 

 舅が亡くなったことがきっかけで、私は姑と同居することになりました。

姑と同居する事になってから、姑の世話に追われて、夫と落ち着いて話をすることができなくなりました。

でも、姑が亡くなった後は、夫と落ち着いた会話がきっとできるだろうと思っていました。

 

 しかし、実際に姑が亡くなってみると、姑が亡くなる前より、夫との会話はスムーズにできなくなりました。

夫が話すと、イライラした気持ちが生じるようになりました。

〈夫の言葉を素直に聞きたくない〉という気持ちになりました。

夫の言葉に対して〈何を偉そうに言っているのよ!〉という思いを、常に抱いていることに気づきました。

 

ある時、少し離れた地域で大雨による大災害が起こりました。

その様子が書かれた新聞記事を読みながら夫が発した言葉に対して、ココロの中に夫に対する怒りが沸き上がってきました。

 

夫は「ひどいなあ。

こんな大変な時に町長も副町長もいなかったんだって。

ひどいよなぁ」と言いました。

夫の言葉を聞いて、私は〈何を偉そうに言っているのよ!

あなただって何もしていなかったじゃない!

何もしていないあなたが偉そうに言える訳?〉と思いました。

 

この夫に対する怒りの気持ちをセルフカウンセリングのフォーマットに書き表したとき、

この気持ちはずいぶん前から持っていたことに気づきました。

同居していた姑に対して関心を向けなかった夫に不満や怒りを感じていた自分に気づきました。

 

□ 感謝の気持を伝えてもらいたかった私

 

私は〈あなただって何もしていないじゃない!〉

という夫に対する怒りの気持ちを思いめぐらしてみました。

 

〈あなたはお母さんに対して、何もしてあげてないじゃない。

私がやるのが当然のような顔をして、お母さんがひとりで起きられなくなった時だって、私が起こしているのを見て見ぬ振りをしていたじゃない!

そんなあなたに他人を非難する事が出来るわけ!

大体、私に“ありがとう”も言ってないじゃない!〉

という思いが浮かんできました。    

 

 私は夫に対する怒りの気持ちを書き表すうちに、夫から姑の世話をしたことを感謝されたことがなかったことを思い出しました。

 私は“夫に感謝の気持を伝えてほしかった”のだと気づきました。

 

□ 姑に関心を向けない夫を恨んでいた

 

 “夫に感謝の気持を伝えてほしかった”

という気持ちを表現できると、自然に気持ちが落ち着きてきました。

夫に対する不満や怒りの奥に“夫を恨む”の気持ちがあることにも気づきました。

 姑との同居中、姑にも、姑に関わっている私にも関心を向けなかった夫に対する不満が

積もり積もって“夫を恨む”気持ちになっていったことに気づきました。

私は“夫を恨む”気持ちをハッキリと自覚できました。

 

 自分の大事な気持ちが自覚できると、不思議と“夫への恨み”が和らぐのを感じました。

〈私って本当に夫を恨んでいたんだなぁ〉と受けとめられるとココロが静かに落ち着いていくのを感じました。

 

 夫への恨みが消えるには時間がかかるかもしれませんが、少しずつ夫との会話を増やしていけそうな気がしています。

 

(セルフカウンセリングは商標登録されています。)

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