こんなに好きなのにどうしてケンカになっちゃうの!?
自分の既成概念に気づき、自分と相手をともに活かす交流をめざす
『セルフカウンセリング』を普及するNPO法人です。
最初は普通に話しているのにちょっとした言葉の行き違いでイライラ。
気がついたらケンカになっていた、なんてことありませんか?
ハナさんは付き合っている彼とうまくいかないと感じることがしばしばありました。
気がつくと最後はケンカになってしまいます。
どうしてケンカになるのか、いつも疑問に思っていました。
そこでハナさんは彼との関わりをセルフカウンセリングの方法で書いてみることにしました。
□ ハナさんの彼との場面
ある休日前の夜のこと。
ハナさんはK(彼)と電話で話していました。
私は〈明日は休日。
Kとどこか遊びにいきたいな。
久しぶりに海に行きたい。
遊びに行けるか聞いてみよう〉と思いました。
私は「明日は休みでしょ?
どこかに行かない?」と言いました。
Kは「疲れているけど、
映画くらいなら行けるかな」と言いました。
私は〈映画か?、なんかつまらない。
本当は海に行きたいけど疲れているなら仕方ないかな。
でも本当は映画じゃなくて海がいいな。
あまり映画に乗り気じゃないこと言わなくてもわかってほしいよ〉と思いました。
私は「映画か?、おもしろいのやっているのかな?」と言いました。
Kは「なんか気に入らないみたいだね。
じゃあ、無理していくことないよ。
明日はお互い別々に過ごそう」と言いました。
私は〈えっ!そんなつもりで言ったんじゃないのに!
映画は乗り気がしなかったけど、せっかくの休みだから一緒に過ごしたい。
このままじゃ、一緒に過ごせなくなる。
でも、彼氏なんだから言わなくても私の気持ち分かってよ〉と思いました。
私は「え~そうなんだ。じゃあ、明日は会えないんだ」と言いました。
Kは「なんだよ!何言っても気に入らないんだな。
疲れているから、また今度にしてくれ」と言いました。
私は〈なによ!いきなりムッとして!
ただ明日の予定を話していただけなのに!
疲れているからって八つ当たりしないでほしい!
あ?あ、せっかくの休みなのに。
一緒に過ごせないんだ。
つまらないな〉と思いました。
□ 素直になれない私
自分とKの場面を読み返して、私は“言わなくても分かってほしい”と強く願っていたことに気づきました。
一方、Kは自分の気持ちをストレートに伝えていることがわかります。
自分の気持ちは言わなくても分かってほしいと願っている私と、自分の気持ちをストレーレートに伝えているKとの間で、気持ちがすれ違っていたことに気づきました。
このような関り方がイライラの原因なのだと気づきました。
会話の最後が、いつもケンカのように終わる原因でもあることが分かりました。
私が自分の気持ちを言わないで、Kに察してもらおうとしていたのです。
Kには、私の気持ちは見えないのは当たり前です。
Kと私の気持ちがズレる理由がよくわかりました。
このことが分かると、自分がなぜ自分の気持ちを察してもらおうとするのかな?と疑問が生まれました。
〈素直に自分の気持ちを伝えたっていいじゃない。
その方がずっとうまくいくでしょ〉と思いました。
□ 母への気持ちの伝え方が“今”に繋がっている
気持ちを察してもらおうとする自分に気づいた時、幼い頃の母との関わりを思い出しました。
私が小学校低学年の頃、両親は共働きで、幼い妹は病気がちでした。
私は母に甘えたい気持ちを持ちながら、忙しそうな母に気を使いありのままに自分の気持ちを言わないことが多かったように思います。
自分の気持ちは言わない代わりに、アマノジャクのように振る舞い察してもらおうとしていたのです。
幼少期の私の母への気持ちの伝え方が、今の彼氏への伝え方に繋がっているように感じられました。
□ 自分のこだわりに気づくと、ありのままの相手が見える
パートナーや恋人とうまくいかないと感じる時には、自分の心にこだわりがあるのかもしれません。
そのこだわりに気づけると、自分のこだわりを横に置くことができるようになります。
すると、目の前の相手の言動をありのままに見聞きして、交流することができます。
パートナーや恋人とのケンカも自然に減っていきますよ。
(セルフカウンセリングは商標登録されています。)
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