メンタルケア・アドバイザー活動報告
自分の既成概念に気づき、自分と相手をともに活かす交流をめざす
『セルフカウンセリング』を普及するNPO法人です。
「メンタルケア・アドバイザー」の資格をご存知ですか?
手前味噌で恐縮ですが、弊協会が発行している資格です。
資格取得のために、セルフカウンセリングの理論に基づいて作られたチャートに沿って、クライアントの心の傾きを分析し、アドバイスの仕方を習得します。
今日は、メンタルケア・アドバイザーの資格を活かした活動をしているスマイル・ハート(ペンネーム)さんの体験をご紹介しましょう。
私は市立小学校の支援学級で週に1回程度、支援員として活動しています。
娘の通う小学校のPTA本部役員として活動しているときに、副校長先生から”特別支援教育支援員”という制度を紹介され、活動に参加するようになりました。
支援級には身体障害、自閉症、学習障害などの様々な理由があるお子さんが在籍しています。
ふとしたきっかけから不安を抱えやすいお子さまが多く、そこで活動する時はメンタルケア・アドバイザー講座で学んだ事が活きていると思います。
小学校4年生のHちゃんはダウン症の障害があり、話す事が苦手です。
ある日、Hちゃんは中休みの終わりのチャイムが鳴っても教室に戻ろうとせずに、
校庭の端にある畑の方に走って行ってしまいました。
Hちゃんの担当の先生からはチャイムが鳴ったら教室に戻るように指導されていたため、私は焦りHちゃんを追いかけました。
Hちゃんに追い付き教室に戻ろうと促しましたが、しきりに畑の方を指さします。
力づくでHちゃんを教室へ連れて行くこともできましたが、この時メンタルケア・アドバイザー講座で学んだ事を思い出しました。
ちょっと立ち止まって焦る気持ちを抑え、Hちゃんはどうして畑に行きたいのか?考えてみました。
そしてHちゃんの口の動きをよく見てみました。
すると「オハナ」と口を動かしていました。
昨日の授業で畑の横にチューリップの球根を植えました。
それがとても気になったようでした。
「お花が見たいの?」と聞くとHちゃんは大きくうなずきました。
「もう中休みは終わりだから、教室に戻らないといけないよ。
お昼休みになったら一緒に観に行こうね」と約束しました。
するとHちゃんは納得して教室に戻りました。
このようにメンタルケア・アドバイザーで学んだ事は、
私の日常生活の中に活かされています。
今はまだ夢のような話ですが、将来は不登校や引きこもりの子どもや親の居場所(サロン)のような所を作れたらいいなと思っています。