セルフカウンセリングで解決の糸口が見えた訳
自分の既成概念に気づき、自分と相手をともに活かす交流をめざす
『セルフカウンセリング』を普及するNPO法人です。
コロナ禍により、リモートワークが増えたことで今までの家族関係が変わってきたと感じている方も多いのではないでしょうか。
私の友人である加藤さんもそんな一人です。
加藤さんは、ご主人と小学3年の息子さんとの3人家族。
昨年の4月からご主人は家でのリモートワークとなりました。
ところが、その年の夏ごろから家族関係がギクシャクするようになりました。
加藤さんは次のようなことを話していました。
始めの頃、それまでは日曜日すらゴルフの接待のため、家にいなかった主人が家にいることに喜びを感じていました。
けれども徐々に主人に対して不満を抱くようになってきました。
主人は家にいてもリビングでパソコンに向かいます。
家事を手伝ってくれることもありません。
お昼ご飯の準備という仕事も増えてしまいました。
コロナ禍の前は、学校から息子が帰ってきたら、録画していたテレビ番組をおしゃべりしながら一緒に見るのが習慣でした。
でも今は、主人がリビングで仕事をしているので、自由にテレビを見ることさえできません。
そのため、息子は帰ってくるとすぐに、自分の部屋へ行ってしまうようになりました。
息子とのコミュニケーションが減ってしまいました。
リモートワークをしている主人を見ているとイライラするばかりです!
加藤さんの話を聞いて、私は今、自分が勉強しているセルフカウンセリング
をすすめてみました。
セルフカウンセリングは自分の心の中にある思いを、ルールに沿って紙に書いて見つめてみるという方法です。
セルフカウンセリングをおすすめした数日後、加藤さんから連絡がありました。
セルフカウンセリングに取り組んでみたら、不思議なことがあったとのことでした。
加藤さんは、ご主人に対しての思いをありのままに、全て書きだしてみたそうです。
すると、なぜか子どものころ、父に対して抱いていた思いが出てきたのだそうです。
私の家では父がテレビのチャンネル権を握っていて、見ていいのはニュース番組か野球中継。
だから学校で、友達がお笑いやアニメ番組、流行っている歌の話をしていても全く分かりませんでした。
そんな時は、とてもさみしい思いをしていました。
だから息子には自由にテレビを見せてあげたい思いがあるんです。
その、子どもの頃の思いを思い切って主人に話してみたとのことでした。
すると、ご主人が加藤さんの気持ちを汲んで対応してくれたそうです。
リモートワークは主に子供部屋で取り組むことになりました。
主人は仕事に集中できるようになり、夕方には仕事を切り上げられるようになりました。
主人が子ども部屋でリモートワークをすることになったため、息子と録画しておいたテレビ番組を見ることができるようになりました。
テレビが見終わったら、そのままダイニングテーブルで宿題をすることを息子と約束しました。
息子の宿題に取り組む時間も短くなりました。
何よりも家族の会話が増え、それまでのイライラや不満がウソのように消えたとのことでした。
自分の心の中にある思いをルールに沿って、紙に書いて見つめてみると、思いもよらぬ発見につながる可能性があり、解決策が見えてきます。
あなたもセルフカウンセリングにチャレンジしてみませんか?
(セルフカウンセリングは商標登録されています。)