間違いだらけの叱り方ほめ方 (1)

写真はイメージです(イラストACより)
写真はイメージです(イラストACより)

セルフカウンセリング®という心理学(自己発見心理学)に基づいて、企業研修としてコミュニケーショントレーニングを行ったり、コミュニケーショントレーナーの資格取得のためのセミナーを企画運営しているNPOです。

セルフ・カウンセリングに関わって感じた各人の感想、思いつき等 あくまでも個人としての自由な意見・考え方をブログでお伝えしています。セルフ・カウンセリングを学ぶ上で、皆様の参考になれば幸いです。

 

こんにちは。

今回は、子育てエッセンスあふれるコラムを2回連載でお届けします。

 

「間違いだらけの叱り方ほめ方」(1) 

~学陽書房はしがきより~「認める」ということ恵泉女学園 元カウンセラー渡辺ミサ

 

子どもに、一番大事なことを伝えてこなかった

 

 私たちは、子どもに、ほめたり叱ったりして、いろいろなことを伝えてきました。

けれども、一番大事な「自分のありのままを認めるということ」つまり自分の存在はかけがえがないということを、”しっかり伝える”ということが抜けていたように思います。

私たちは、子どもが問題を起こした時、急いで解決しようとします。早くやめさせようとすぐに叱ったりします。良いことをした時は更に良いことをするように、すぐほめたり、子どもが悩んでいる姿を見ると、すぐに知恵や手を出したりします。

このような無自覚的な大人の行為は、結果として、子どもに、自分がしたこと言ったことに、しっかり直面させず、その奥にある気持ちを味わう暇を与えてこなかったのではないでしょうか。

人は、自分が直面した問題に向き合い、落ち着いて見聞きし、自分の内に生じた感情に気づき、うけとめ認めることが出来ると、感情につき動かされないで、問題を解決する力が生まれます。このように問題から逃げないで、自分の感情をうけとめ認めることによって自分の問題を自分で解決できた時、達成感・充実感が得られるのです。自分を自分で認めることができます。

 

子どもの言動と気持ちを認める

 

では、子どもが、自分の気持ちや自分の問題に直面できるようにするには、大人はどのようにしたら良いでしょうか。

それには、大人が、叱ったりほめたりする前に、まず、子どもの言動と気持ちを認めることです。つまり、子どもが、したこと言ったことや、その時の気持ちを推察して、言葉で確認してみることだと思います。

例えば、子どもが家事を手伝っているときに、手を滑らせてグラスを落として割ったとします。そのとき、子どもに、あなただったら何と言いますか?

A『何やってんの!大事なグラスを!』とどなります

B『危ないから、ガラスには触らないで!』とまず、言います

C『今度は落ち着いてやろうね』と言います

D『また、買うからいいよ。失敗なんか気にしないでいいよ』と言います

E『グラスを落としちゃって、割れちゃったね。どうしようって思っているのかもしれないね』と言います

 

あなただったら何と言いますか?

普段のあなたとお子さんとの関わりを振り返ってみましょう。

 

次回

あなただったら何と言いますか?の解説と「大人自身も自分の気持ちを認める」に続く

 

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コメント: 2
  • #1

    永野秀則 (木曜日, 13 4月 2023 10:32)

    私ならBからDでしょうね。私は子育てしたことはありませんが、割れる物はしょうがないので、本人が気にしないようにします。

  • #2

    永野秀則 様へ ブログ担当者より (木曜日, 13 4月 2023 11:53)

    ブログへのメッセージありがとうございます。永野様ならBかDの言葉がけをされるのですね。割れるものはしょうがないので、本人が気にしないようにしようとのことは、永野様の大事なお気持ちと思いました。次回の回答を、どうぞお楽しみに♪