こんにちは。
セルフカウンセリング®という心理学(自己発見心理学)に基づいて、企業研修としてコミュニケーショントレーニングを行ったり、コミュニケーショントレーナーの資格取得のためのセミナーを企画運営しているNPOです。
セルフ・カウンセリングに関わって感じた各人の感想、思いつき等 あくまでも個人としての自由な意見・考え方をブログでお伝えしています。セルフ・カウンセリングを学ぶ上で、皆様の参考になれば幸いです。
前回に引き続き、専任講師の牧野妙子さんです。
「ココロとカラダをスッキリ!!」(その10)
◇相手に届くコミュニケーションとは?
自分の言葉が相手に届いていない、と感じることはありませんか?
言葉をつくして相手に伝えているつもりなのに、相手に伝わっていなかった、という経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。
それどころか、一生懸命伝えれば伝えるほど、相手に伝わらなくなる、ということが起こることさえあります。
なぜ、こんな事が起こるのでしょうか。
◇ 身体のことが心配なのに…
春美さんのご主人は、夕食時の晩酌を楽しみにしています。
ご主人の帰宅時間は毎晩遅いのですが、夕食は必ず自宅で食べます。
ビールを飲みながら、ゆっくり食事をとるので、晩酌が終わるのは夜遅くになってしまいます。
そんなご主人の様子に、春美さんは心穏やかではいられません。
ご主人の身体のことが心配なのです。
「さっさと食べて、早く寝たら?」とやんわり言ってみるのですが、ご主人は何も言わずに晩酌を続けています。
ある時、とうとう堪忍袋の緒が切れて、春美さんはご主人にキツく言ってしまいました。
「こんなに夜遅くに食事をしていたら、身体に悪いに決まっているじゃない!
少しは自分の健康のことを考えてよ!!」
けれども、ご主人は、何も言わずに晩酌を続けていました…。
◇ 聞いてくれるまで何度でも言おう!
春美さんは、〈私がこんなに心配しているのに、なぜ、主人は何も言わないのかしら。私の言うことなど無視すれば良いと思っているのかしら〉と腹立たしく思いました。
そして、〈こうなったら、主人が私の言葉を聞いてくれるまで、何度でも言ってやるわ〉と思いました。
それ以来、春美さんはご主人の晩酌が始まると、「早く切り上げてね」「早く寝るようにしたほうが良いわよ」と言うようになりました。
〈こんなに繰り返して言っているのだから、いつかは、主人も根負けして、『分かったよ』と言ってくれるのではないかしら〉と期待していたのです。
ところが、言っても言ってもご主人は晩酌をやめようとはしませんでした。それどころか、晩酌の時間はますます延びて行ったのです。
(つづく)
コメントをお書きください
笠原由美子 (金曜日, 03 3月 2023 10:36)
セリフは違うにしても、私も色々言っていたな、と思い返しました。言えば分かってくれるだろう、という思い込みです。言えば言うほど、心に響かなくなり、うるさいな、うざったいな、と思われてしまうのではないか、と推察します。
笠原由美子さんへ牧野妙子より (金曜日, 03 3月 2023 12:17)
笠原さんコメント有難うございます。
笠原さんも、セリフは違うけれど同じような経験をされたことがあったのですね。
晴美さんも、言えば分かってくれると思っていたようですが、ご主人には届いていないようですね。
晴美さんは、自分の気持ちを見つめて思いがけないことに気づいていきます。
次回もどうぞご覧になって下さいね
切れない心 (日曜日, 05 3月 2023 23:03)
こんな事沢山ありますね。
当に我が家を観ている様で、本当に分かって欲しいと思うと熱が 入ってしまいますよね。
夫からすると、自分は十分気を付けて晩酌しているんだと伝えたいのかもしれませんね。
私は夫に『楽しみを邪魔するな』と言われました。
自分の尺度で考えると腹が立ちますね。とても良く分かります。
私も気を付けて言葉掛けをしなくてはとハッとしました。
切れない心さんへ 牧野妙子より (月曜日, 06 3月 2023)
切れない心さん
コメント有難うございます。
同じような気持ちになってご主人に言ってしまったことがあったのですね。こんな時、言えば言うほどこちらの言葉は、相手に届きにくくなってしまいますね。晴美さんもそのことに気づいてきました。晴美さんはどうするのでしょうか?
次回をお楽しみに