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【新入社員のコミュニケーション研修について】中村紀典 2009年9月NO2号

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写真はイメージです(PhotoACより)

こんにちは。

セルフカウンセリング®という心理学(自己発見心理学)に基づいて、企業研修としてコミュニケーショントレーニングを行ったり、コミュニケーショントレーナーの資格取得のためのセミナーを企画運営しているNPOです。

 

この原稿は2009年9月ニュースレターNO2号からの原稿です。

コミュニケーション・トレーナー研修講師 中村紀典 理事から、お寄せいただいた感想をご紹介します。

 

「新入社員のコミュニケーション研修について」

 私の会社(情報通信エンジニアリング会社)では、新入社員研修の一環としてコミュニケーション力強化研修を実施している。 この研修は3年前から行っており、毎年約200人の新入社員が受講している。

コミュニケーション研修には種々あるが、心と心の通い合いがコミュニケーションの基盤と考えて、“セルフ・カウンセリングによるコミュニケーション・トレーニング”(セルフ・カウンセリング普及協会のコミュニケーション力検定4級相当)を実施している。

また入社1年後にはフォローアップとしてコミュニケーション力検定3級相当を、更に3年目にはコミュニケーション力の応用課題を研修している。こうして各人の成長を3年間にわたって見守るようにしている。

受講生は、検定に合格するかどうか等で研修成果を評価される立場にあるのは、当然としても、我々講師陣も研修生から評価されるのでウカウカしてはいられない。

 具体的には、アンケートで入社時の研修での全教科の理解度が、受講生から評価されて、順位がつけられるのである。幸いコミュニケーション研修の理解度は、十数の教科中で毎年、上位でありホッとしているが、結果が出るまで気がかりである。また、受講生の中には、“こんな場面設定は考えられないから書けない”とか“私は、葛藤したことがないので書けない”とか言って抵抗する人が、たまに出てくる。新入社員は真面目なだけに、このような機会に出会うとこちらも真剣になって、受講生と一緒に考えることにしている。提出された課題シートも講師陣に問題点を突きつけてくる。理解度の良くない部分については、テキストの内容を見直している。

 

アンケートの自由意見で研修目的にかなった意見が出てくると、嬉しくなり講師をして良かったと思う。

 

<自由意見の一例>

・ 自分では相手の気持ちを考えているつもりでも、意外と自分優先で考えていると感じました。

 

・ 同じものを見ても、相手と全然違うことを考えていて、理解しあうには色々な視点による見方が必要だと感じました。

 

・ 相手と自分の隔たりを色々な観点から考えたことで、職場でのコミュニケーションの不安が無くなった。少し自信がついたような気がしました。

 

 ・ 人の気持ちを完全に理解することは無理でも相手の気持ちを推し量ることはコミュニケーションを円滑にするためにはなくてはならないことだと学びました。

 

かくもかくのごとく新入社員研修は楽しくもあり、また意外と気を使うものである。

 

 

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コメント: 1
  • #1

    投稿者中村紀典より (日曜日, 26 6月 2022 13:06)

    以前のニュースレターに投稿したものですが、内容は今でも同じです。