NPO法人セルフ・カウンセリング普及協会

円滑な交流に欠かせない会話術とは?

― 友人との会話から見えてきた互いの心理 ―

自分の既成概念に気づき、自分と相手をともに活かす交流をめざす
『セルフカウンセリング』を普及するNPO法人です。

イメージ写真
写真はイメージです(PhotoACより)

 

■ 相手の気持ちをどんな言葉で受けとめますか?

 

私たちは、普段、相手と話をするとき、相手を不愉快にさせないように相手に気を遣って話すことが多いのではないでしょうか?

 

でも、どんなに相手に気を遣ってもコミュニケーション・ギャップ(相手とのくい違い)が生じてしまうということを、どなたも経験しているでしょう。

 

会話をしていて〈どこかシックリいかない〉とか、〈そんなつもりで話した訳ではないのに〉という思いは心に残ることがあります。

 

心に残った原因をつきとめるには、セルフカウンセリングの方法がピッタリです!

ジュンコさんの体験談をご紹介しましょう。

 

■ Kさんとの後味の悪い会話

 

先日、私は久しぶりに友人Kさんと会いました。

友人Kさんには、一人娘のミキさんがいます。

ミキさんは、就活中に体調を崩してしまった為、今は、週3日のパートの仕事に就いています。

話が一人娘のミキさんの話になった後、なんだか後味の悪い思いをしました。

その時の会話です。

 

【Kさんとの会話】

私は「ミキちゃん、元気でやっている?」と言いました。

Kさんは「今は週3日、働いているの。

3日でも大変だって言うけれど。

仕事に慣れたんだから、週5日働けば良いのにって思うわよ!」と言いました。

 

私は「ミキちゃん、週3日は頑張っているんだね」と言いました。

Kさんは「あなたって楽天家ね」と言いました。

 

私と友人Kさんの会話のやりとりだけでは、なぜ、私が後味の悪い会話と思ったのか、分かりにくいかもしれません。

そこで、その時の私の思いを、心のセリフ(心の中で思ったこと)として書き表してみました。

 

【Kさんとの会話に心のセリフを書き加えた記述】

私は〈ミキちゃん、元気で仕事しているかなぁ。

Kさんに聞いてみよう〉と思いました。

私は「ミキちゃん、元気にやっている?」と言いました。

Kさんは「今は週3日働いているの。

3日でも大変だって言うけれど。

仕事に慣れたんだから、週5日働けば良いのにって思うわよ!」と言いました。

私は〈体調がすぐれないYちゃんは、週3日だけでも大変なんだ。

週3日は頑張って仕事をしているんだよね〉と思いました。

私は「ミキちゃん、週3日は頑張っているんだね」と言いました。

Kさんは「あなたって楽天家ね」と言いました。

私は〈えー!私、楽天家じゃないわよ。

ただ、ミキちゃんが週3日は、頑張って仕事をしていることを、認めてあげてと言いたかっただけなのよ。

久しぶりに会ったKさんには違うって言いにくいな〉と思いました。

 

■ 私とKさんの気持ちは、何がくい違っていたのだろうか

 

私は、Kさんとのやりとりを書いた記述を読み返してみました。

このとき私は、心の中で思ったことを、そのままKさんに伝えているようです。

なぜ、後味が悪かったのかなぁと不思議に思いました。

 

私が後味が悪いと思ったのは、Kさんから「あなたって楽天家ね」と言われた部分ことでした。

けれど、「あなたって楽天家ね」と、Kさんから非難されたと思った訳ではありませんし、「あなたって楽天家ね」と皮肉られたと思った訳ではありませんでした。

私とKさんの気持ちは、何がくい違っていたのだろうかと思いました。

 

■ くい違いに気づくことで見えてきた自分の気持ち

 

Kさんは、ミキちゃんが週3日しか働いていない。

頑張れば5日は働けるはずだから、週5日は働いてほしいと思っています。

私はKさんに、ミキちゃんが週3日は頑張っていることに目を向けてほしいと思っていました。

“ミキちゃんに週5日働いてほしい”というKさんの欲求と、“頑張っているミキちゃんの気持ちを分かってほしい”という私の欲求がくい違っていることに気づきました。

 

Kさんと私の欲求がくい違っていることが分かると、気持ちが落ち着きました。

 

気持ちが落ち着くと、ミキちゃんが頑張っていることに目を向けてほしいという気持ちをKさんに直接伝えていなかったこと、また、久しぶりに会うKさんに気を遣っていたことにも気づきました。

 

■ 「そうね~」と受けとめてほしかった私

 

私はKさんから、どのように言われたら、後味が悪いと感じなかったのだろうか、何を言ってほしかったのだろうかと思いました。 

 

思いめぐらして、私は「ミキちゃん、週3日は頑張っているんだね」と言ったことに対して、「そうね~」というKさんからの言葉が欲しかったのだと気づきました。

「そうね~」と言って、私の気持ちを受けとめてほしかったのです。

ただ、単純に「そうね~」と言ってほしかっただけだったのです。

 

私自身、Kさんから「そうね~」と言われるだけで良かったんだと気づくと、気持ちが軽くなりました。

 

すると、Kさんの気持ちに意識が向きました。

Kさんは、私と話をしていて、私から、どのような返事がほしかったのかなぁと思いました。

 

■ 「そうね~」と受けとめてほしかったKさん

 

Kさんは「今は週3日、働いているの。

3日でも大変だって言うけれど。

仕事に慣れたんだから、週5日働けば良いのにって思うわよ!」と言ったことに対して、

Kさんも、私と同じように「そうね~」という言葉が欲しかったのではないかと思いました。

「そうね~」という言葉だけで良かったのかもしれないなぁと思いました。

私もKさんも、「そうね~」と、互いに自分の気持ちを受けとめてもらいたかったのです。

 

Kさんの「あなたって楽天家ね」という言葉に、私はミキちゃんの頑張りを認めてあげてという気持ちをKさんに分かってもらえなかったという思いから、Kさんとの会話を、後味が悪い会話と捉えていたことに気づきました。

 

今回、Kさんとの場面を書いて、自分の気持ちを見つめたことで、相手の気持ちを受けとめる「そうね~」という、とても短い言葉が、自分にとっても、相手にとっても大切な言葉だったということが、頭で分かるのではなく、心で分かりました。

 

(セルフ・カウンセリング は商標登録されています。)

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