セルフカウンセリング®という心理学(自己発見心理学)に基づいて、企業研修としてコミュニケーショントレーニングを行ったり、コミュニケーショントレーナーの資格取得のためのセミナーを企画運営しているNPOです。このコラムでは、セルフ・カウンセリングにまつわる様々な情報をお伝えしています。
渡辺先生は「セルフ・カウンセリング」を土台として、更に「セルフ・ヒーリング」と「コミュニケーション・トレーニング」の学びを創って下さいました。 私が「セルフ・カウンセリング」に続いて「セルフ・ヒーリング」を学び始めたいきさつと、それによって生まれた気づきについて書いてみたいと思います。 (10年以上前の発表原稿に、多少の補筆・修正をしています)
セルフ・ヒーリングを学んで気づいたこと(4)
更に、体の具合の悪い場面を読み返す事で、もっと大事な深い気づきがありました。
具合が悪い時の心のセリフを読み返していると、極々小さな痛みを気にする自分が見えてきました。
現在の痛みそのものよりも、この痛みがどんどん進むとこの先どうなるのだろう、という予期不安のほうが強いのです。
私は、単に目の前の痛みや不具合だけでなく、その先にある
“病い”や“老い”、更に又その先にある、“死”にまでつながる深い不安を、無自覚の内に感じていたのだと気づきました。
しかし、年月と共に人が老い、やがて病を得て死んでいくことは、あまりに当たり前のことです。
ありのままの自分を受け入れるとは、やがて来る自分の死をも受け入れることに他なりません。
それは辛くてなかなか認め難いことですが、でもそれを、こうして気づきとして自覚し表現することで、不
思議なことに、私は却って地に足が着いたような、落ち着いた気持ちになりました。
私はもうずっと昔の、渡辺先生のお話を思い出しました。
先生は、「人間には自分で自分を癒す自然治癒力が備わっているから、余計な心配はしないで、体の生きる力に任せればよい」、というようにお話されました。
そして、「こういう話をすると必ず“自然治癒力が働かなくなったら、どうするのですか?”と、
質問してくる人がいますが、その答えは簡単です」と言われ、あっさりと「自然治癒力が働かなくなったら、
その時には死ねばいいんです」と言われました。
私は<そうなんだ‼>と思い、この言葉は私の中にしっかりと刻まれました。そして思い出すたびに、今や私自身の言葉として、深く受け継がれています。
ありのままの心を受けとめるのと同じように、ありのままの体を受けとめることで、こんなに落ち着けるのだと、私は心の底から納得し、安心しました。
私は、母との問題がキッカケでセルフ・カウンセリングの学習を始めた、と思っていました。
勿論、その通りなのですが、更に奥深くを探ってみると、この安心感(生きることに対する絶対的な信頼感)こそが、
私の一番求めてきたものだったのかも知れない、と思いました。
今、私は、私の心も体も子供や孫たちも大切にしながら、出来るだけのことをしようと、とても落ち着いた気持ちでいます。 (おわり)
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