会社勤務中の私と退職後の私(2)

セルフカウンセリング®という心理学(自己発見心理学)に基づいて、企業研修としてコミュニケーショントレーニングを行ったり、コミュニケーショントレーナーの資格取得のためのセミナーを企画運営しているNPOです。このコラムでは、セルフ・カウンセリングにまつわる様々な情報をお伝えしています。

 

10月のブログは中村紀典(NPO法人セルフ・カウンセリング普及協会 理事)のコラムをお届けします。

 

会社勤務中の私と退職後の私(その2)

 

私は、ボランティアの健康体操クラブに入りました。そこは元会社員、元ホステス、元ホテルマン、元銀行員、元公務員、不動産屋、主婦等々、実に様々な分野の人がきております。

 

このような集団の中では、各人が実に様々な価値観をもっており、意識の統一は難しい面があります。
自分独自の自由な意見を持っており、それにこだわる場面が多いからです。
会社員時代とは違い、気に入らなければ、いつでも退会自由なのです。

 

このような場面にぶつかると、人はまさに、根源的欲求「自己を肯定したい、否定したくない」によって行動していることがよく分かります。
そして、この場は正直に自分の根源的欲求から発する欲求を自由に発揮できる場でもあります。
そう考えると、意見が違っても腹の立つことも少なくなります。

 

ここではセルフ・カウンセリングによるコミュニケーションがとても役立っております。
“受けとめる、伝える、提案する”という順序3ケ条が役立っております。


特に、意識して“受けとめ”をすることによって、相手は心を開いてくれて、仲間として受け入れてくれるようになりました。

入会した当初は、多くの同じ爺さん、婆さんの集団として画一的に見えたのですが、
コミュニケーションをとるうちに、実は各人ともその人独自の長い経験をもち、その人なりの個性を持っていることに気づきました。
そして、個性の違う人たちと会話すると、私が今迄経験したことのない分野の話が聞けて、とても面白いです。

さらにこの場は、健康や催し、生活上必要なの情報、さらには他人のうわさまでも、情報交換の場になっていることに気づきました。
つまり画一的な年寄りの集団という最初の印象が、いつの間にか消えてしまいました。
このようなことから、私はコミトレを学んで本当に良かったと思っております。

 

おかげで私は「きょうようのない人」(今日、用のない人)にならずに楽しい毎日を送っております。

おわり

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コメント: 4
  • #1

    東 由紀子 (火曜日, 31 10月 2023 14:35)

    私も最初、会に入ってびっくりしました。高齢者の集団に慣れるまで大変でした。少しずつ前向きに考えられるようになりました。元気になりました。

  • #2

    投稿者中村紀典より東さんへ (火曜日, 31 10月 2023 18:24)

    私と同じ体験をなさったようで、嬉しいです!!

  • #3

    関香澄 (火曜日, 07 11月 2023 17:32)

    きょうようのないひと
    (今日、用のない人)

    私もなってなくて良かったです。

    なかなか、うまいこと言うなと思いました。

  • #4

    投稿者中村紀典より関さんへ (水曜日, 08 11月 2023 20:28)

    読んでいただき、ありがとうございます。
    毎日が、用がある有意義な日々を送っているのですね。
    私も、やりたいことでいっぱいの日々です。
    先が短いと思うと、あれもこれもやっておきたいと忙しいです。