ジェンダーバイアスって何のこと?

セルフカウンセリング®という心理学(自己発見心理学)に基づいて、企業研修としてコミュニケーショントレーニングを行ったり、コミュニケーショントレーナーの資格取得のためのセミナーを企画運営しているNPOです。このコラムでは、セルフ・カウンセリングにまつわる様々な情報をお伝えしています。

 

12月のブログも生江規子先生の「コンプライアンス研修に参加して、学んだこと・気づいたこと」をお送りします。

 

ジェンダーバイアスって何のこと?

 

第5回目は、第1回目と2回目を担当された大熊雅士先生のお話でした。

ジェンダーバイアスとは、“女らしさ・男らしさ”など、男女の役割に関する固定的な概念や、それに基づく差別・偏見・行動を指す言葉です。

 

今の社会では、男女の格差は以前よりも改善されてきているのではないか、と漠然と考えていましたが数字として示されると、そうとも言えないことが分かりました。

たとえば、“仕事での賃金格差は、男性100%に対して女性78%(世界ワースト3位)”、“女性の研究者の割合は16.2%(世界で28位)”、“仕事関係では、232種の仕事のうち75種が、男女どちらかの比率が10%以下”となっているのが現実ということでした。

 

男女共同参画という言葉はよく耳にしますし、そのための取り組みが実践されていると聞いてはいましたが、数字として表れるまでにはしばらく時間がかかるように思います。

 

大熊先生は、若い人たちのジェンダーバイアスについての意識を調べるため、ネットでのツイートを募集なさったそうです。(女性対象)詳細は割愛しますが、その結果や内容は私の想像とは違っている点も共感する点もあり、興味深いものでした。

 

ツイートに書かれてあった“言われてイヤだと思った言葉”の「女の子なんだから家事の手伝いをしなさい」などの言葉は、私も娘に言った覚えがあります。息子には「男らしくないわよ」などと言って叱ったこともありました。自分のモノサシをそのまま押しつけていただけでなく、子どもをひとりの人として見ていなかったことが今はよく分かります。

 

このようなツイートを通して、若い人たちが“男であること・女であること”について自分の思いを率直に伝えたり、人に共感したり、自分に何ができるかを考える機会を持つことはとても大事だと思います。そこから“平等であること”を自分の問題として考えて行けるようになることを期待したいと思いました。

 

<振り返って思うこと>

ふだんの生活の中や、添削をする上で使う「言葉」に関する注意点を知りたい、という気持ちから受け始めた研修でした。けれども学びを重ねていく中で、その注意点が「人権」に関わる問題であることにあらためて気づくことができました。

 

各回での資料の中にも「人権」という言葉がくりかえし出てきています。

 

ひとりひとりの人権を尊重するということは、セルフ・カウンセリングの深い願いである“他者や自分のありのままを大切に受けとめる”ことにつながると思います。

 

コンプライアンス研修で学んだことを通して、セルフ・カウンセリングの深さをあらためて再認識できたことは嬉しいことでした。大事にしていきたいと思っています。

 

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コメント: 5
  • #1

    東 由紀子 (火曜日, 02 1月 2024 11:12)

    私も、両親が共働きで幼少期から家事をしてきました。当たり前と思っていました。高校生時代から本格的に料理を手作りでつくりました。料理教室にいったことはありません。
    母に感謝しています。

  • #2

    東 由紀子 (火曜日, 02 1月 2024 14:21)

    このような話を聞くと驚くことが多いです。でも、いつも優しく接しながら過ごしていきたいと思います。
    それが願いです。寄り添っていきたいと思います。

  • #3

    関香澄 (火曜日, 02 1月 2024 15:25)

    小さかった頃、
    兄に女の子だからとか言われるのが嫌でしたね。

    また、男の子、男の人だから黒っぽい服というのも嫌でしたね。
     
    時代がそういう時代ということで
    おわっていましたね。

    またまた、色々あるでしょうけど、良い時代になったと思います。

    まだ、息子は男の子とか女の子とか気にしていることが、私てきには気に入らないですね。

    孫が大きくなった頃はもっと良くなっているといいなと思っています。

  • #4

    生江規子 (水曜日, 03 1月 2024 15:09)

    東由紀子 様
    ブログをお読み下さってありがとうございます。
    日常の場面でも、こういう考えをもつ人がいるのだなぁ、と驚くことがありますね。以前は、その驚きにはマイナス感情が伴っていたように思います。
    けれども、人それぞれに持っている考え(モノサシ)が違っているのは自然なことで、自分のモノサシに気づくことが大切なのだということをセルフ・カウンセリングから学ぶことができました。
    東さんがお書きになっているように、「いつも優しく接する」ことができると良いですね。そのためにも気持ちを理解して、自分も他者も大切に受けとめていきたいと思っています。
    ご一緒に学びを進めて参りましょう。

  • #5

    生江規子 (水曜日, 03 1月 2024 15:34)

    関香澄 様
    コメントを下さってありがとうございます。
    ジェンダーバイアスについてのご自分の経験やお気持ちを、よく伝えて下さいました。
    誰もが “ひとりの人''として存在し、認められることが大切なのだと思います。
    それは同時に個人としての在り方を問われることにもなるのだなぁ、と考えたりしています。
    まだまだ偏見や決めつけはあると思いますが、一歩ずつ「本当の自由」に向かって行けると良いですね。