「ココロとカラダをスッキリ!!」(その12)  牧野妙子

写真はイメージです(PhotoACより)
写真はイメージです(PhotoACより)

こんにちは。

セルフカウンセリング®という心理学(自己発見心理学)に基づいて、企業研修としてコミュニケーショントレーニングを行ったり、コミュニケーショントレーナーの資格取得のためのセミナーを企画運営しているNPOです。

セルフ・カウンセリングに関わって感じた各人の感想、思いつき等 あくまでも個人としての自由な意見・考え方をブログでお伝えしています。セルフ・カウンセリングを学ぶ上で、皆様の参考になれば幸いです。

前回に引き続き、専任講師の牧野妙子さんです。

 

「ココロとカラダをスッキリ!!」(その12)

 

(前回までのあらすじ)

 

夜遅くに晩酌をするご主人に不満を感じていた春美さん。

ご主人の健康を心配して、「早く切り上げて早く寝て下さいね」と声をかけます。

けれども、いくら口うるさく言っても、ご主人は何も応えてくれません。それどころか、晩酌の時間はどんどん長くなっていきました。

春美さんは、ご主人との場面をセルフ・カウンセリングしてみました。

 

◇ 春美さんの書いた記述(セルフ・カウンセリング)

 

主人は冷蔵庫からビールを持って来た。

私は〈あっ、また晩酌が始まる。ここからが長いのよね。ビール飲みながら、テレビを見ながら、ゆっくりゆっくり食事をする。今からだと、食事が終わるのは11時過ぎかしら。早く片づけてノンビリしたいのに、何時まで経っても片付かなくてイライラする。

食事が終わってから片づけなくてはいけない私のことも考えてほしいわ〉と思った。

私は「晩酌は早く切り上げて下さいね。身体のことも少しは考えないと」と言った。

 

◇ 心のセリフとセリフがくいちがっていた

 

記述を読み返した春美さんは、自分の思ったことと言ったこととが全くくいちがっていたことに気づきました。

 

春美さんは、〈早く片づけてノンビリしたいのに、何時まで経っても片付かなくてイライラする。食事が終わってから片づけなくてはいけない私のことも考えてほしいわ〉と思っています。

けれども、その気持ちをご主人に伝えていません。

春美さんは、ご主人に、「晩酌は早く切り上げて下さいね。身体のことも少しは考えないと」と言っています。

春美さんの中に、ご主人の身体を気遣う気持ちはありました。

けれども、その気持ちは心のセリフの中に書かれていませんでした。

 

◇ くい違いに気づくことから新たなコミュニケーションが発想できる

 

心のセリフ(思ったこと)とセリフ(言ったこと)のくい違いに気づけると、そこから新たなコミュニケーションのヒントを発想することができます。

 

新たなコミュニケーションを発想するためには、心のセリフとセリフのくい違いを埋める心のセリフを表現してみます。

春美さんは、なぜ、自分の本当の気持ちをご主人に言うことができなかったのでしょうか。

 

(つづく)

 

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コメント: 2
  • #1

    東 由紀子 (土曜日, 18 3月 2023 10:27)

    お酒の好きな方はどうしても晩酌になるようですね。体調を考えると心配になります。心のささえとなり、お食事を充実させてお酒の飲む量を減らす必要がありますね。


  • #2

    東由紀子さんへ 牧野妙子より (月曜日, 20 3月 2023 16:21)

    東由紀子さん
    コメント有難うございます。
    お酒の好きな方は、一日の終わりにゆっくり飲むのが楽しみなんですね。春美さんは、記述を読み返して、心の中で思ったことと実際に言ったことの間にギャップがあったことに気づきました。そこに春美さんの気持を理解するカギがありそうですね。