~セルフカウンセリングで潔癖症になった原因が分かる!~
自分の既成概念に気づき、自分と相手をともに活かす交流をめざす
『セルフカウンセリング』を普及するNPO法人です。
先日、あるテレビ番組を見ていると、コロナウイルスのせいで、最近、潔癖症になったという人が増えているとの話題で出演者が話していました。
ドアノブやエレベーターのボタンに触れないように細心の注意を払っている人や電気のスイッチから水道のレバーなどを除菌シートで拭くことが習慣になった人が増えているとのことでした。
そういう人が自分は潔癖症になってしまったと不安になっているとのことでした。
潔癖症というほどではありませんが、私も以前よりもドアノブやバスの停車ボタンに触れる前、一瞬躊躇することがあります。
自分が潔癖症になったのではないかと不安になる人の気持ちがわかる気がします。
それに対して、ある心理学の専門家は次のように話していました。
「今はコロナウイルスの感染から身を守るために潔癖症になる必要があります。
自分の身を守るために必要なことですから、潔癖症になることが自然なことです。
コロナウイルスの感染防止のために潔癖症になった人はコロナウイルスの終息後には治ります。
全く心配いりません。
ただ、本当にコロナウイルスのせいで潔癖症になったのかどうかは考える必要があります。
これまで職場に不満を持っていて、それが潔癖症の形で現れることがあります。
また、家庭の中で家族に対して不満を持っていて、それが潔癖症の形で現れることもあります。
そういう場合は、コロナウイルスが終息しても治らないケースがあります。」
この心理学の専門家の言葉は非常に納得できました。
ただ、この専門家の言葉を聞いた後、心がザワザワしました。
〈職場や家庭に100%満足している人っているのだろうか?
誰でも多少の不満は持っているのではないだろうか?
この専門家の言う通りに自分の不満の中身を明らかにするにはどうすればいいのだろう?〉
と思いました。
この番組の中で専門家から、不満の中身を明らかにする方法について語られることはありませんでした。
セルフカウンセリングでは、専用のフォーマットの中に自分のココロの中の思いを具体的に書き表します。
自分の心の中の思いを『ココロのセリフ』と読んでいます。
その瞬間の思いをココロの中でつぶやいたままに具体的に書き表すことができると自分が何に対してどのように思っていたのかが明確に理解できます。
会社員のトモキさんは正にコロナウイルスのせいで潔癖症になったうちの一人でした。
コロナウイルスの感染拡大によって、トモキさんは手を洗った後にアルコールスプレーをするようになりました。
1日に何度も手を洗いアルコールスプレーを繰り返したため、手は荒れてガサガサするようになりました。
自分でもやり過ぎではないかとフッと思う瞬間もありますが、自分の行動を止めることができません。
〈間違いなくオレは潔癖症だ〉と認めるほかありません。
ある日、会社で手を洗っている時、自分の荒れた手を見て、〈このままじゃいけないのではないか〉と不安に思いました。
そこで、トモキさんは以前から知っていたセルフカウンセリングの専用のフォーマットに手を洗っている時の自分のココロの中の思いを具体的に書き表してみました。
〈コロナウイルスに感染したら大変だ!
絶対にコロナウイルスには感染しないぞ。
感染したら上司から何を言われるか分からない。
いつもアレやれ、コレやれと指示するばかりで何もしない上司だが、オレが失敗すると威張ってダメ出ししてくる!
本当にイヤなヤツ!
意地でもコロナウイルスになんか感染しないぞ!〉
自分のココロの中の思いを読み返して、自分が上司からのダメ出しを恐れていたことに気づきました。
上司からダメ出しされないためにコロナウイルスに感染しないように必死になっていたことにも気づきました。
自分が上司からのダメ出しを恐れていたことに気づくと、気持ちがスーと落ち着きました。
そして〈コロナウイルスの感染予防は上司からダメ出しされないためにするのではなく、自分の健康のためにすることだ!
これからは自分の健康維持のために予防に努めよう〉
と前向きな気持ちになりました。
セルフカウンセリングの専用のフォーマットで自分のココロの思いを具体的に書き表すことで、
自分が潔癖症になった原因が見えてきます。
あなたもセルフカウンセリングで自分のココロへの理解を深めて、コロナウイルスの感染予防に活かしてみませんか?
(セルフカウンセリングは商標登録されています。)