NPO法人セルフ・カウンセリング普及協会

部下からダメ出しされて、ショックを受けた時の対処法

嫌われたくないという気持ちに気づいて変わるコミュニケーション

自分の既成概念に気づき、自分と相手をともに活かす交流をめざす
『セルフカウンセリング』を普及するNPO法人です。

 

イメージ写真
写真はイメージです(PhotoACより)

昭和の時代には、若手が先輩に気を使うことが普通でしたが、平成、令和と時代が移り変わるにつれて、先輩が若手に気を使うことが普通になってきているようです。

 

ヒロシさんの職場でも、先輩が若手に気を使うことが当たり前になってきていました。

ヒロシさんは入社3年目のシュンさんと同じ部署で仕事をしていました。

シュンさんは分からないことがあると、すぐにヒロシさんに聞いてきます。

ヒロシさんは、少しは自分で調べてほしいと思いながらも、自分が分かることは丁寧に教えていました。

ある時、いつものようにシュンさんが分からないことを聞いてきたので丁寧に教えていると「先輩、そういう言い方だと伝わりませんよ」と言われました。

ヒロシさんはシュンさんの言葉にショックを受けました。

忙しい中、教えてあげているのに「そういう言い方だと伝わりませんよ」と言われるなんて思ってもみないことでした。

ヒロシさんはそれ以来、シュンさんにはなるべく近づかないようにしました。

 

ある時、ネットを検索していると「セルフカウンセリングによるコミュニケーション・トレーニング」というサイトにたどり着きました。

これならきっと自分の悩みを解決できるかもしれないと思い、

このトレーニングを受けてみることにしました。

 

このトレーニングでは映画のワンシーンのように自分の日常の場面を切り取って、具体的に書き表していきます。

ヒロシさんは思い切ってシュンさんとのやりとりを書いてみることにしました。

 

【ヒロシさんが書いたシュンさんとの場面①】

状況:シュンさんが新しい取引先との契約書の書式について尋ねてきたので、伝えていた時のこと

 

私は〈今日中に仕上げなければならない仕事が結構残っているな。

本当はシュンさんの相手なんかしているヒマなんてない。

でも、シュンさんは納得しないと先に進めないタイプだから仕方ない。

ちゃんと教えてあげないとならないな〉と思いました。

私は「まず、この契約書は基本的な書式で対応可能だから、過去の契約書ホルダーで検索かけて、同じ内容の契約書がないか探してみてくれるかな。

探し出して、内容のチェックをして分からないことがあれば教えるので、聞きにきて」と言いました。

シュンさんは「基本的な書式と言われても、初めてのことで分かりません。

先輩、そういう言い方だと伝わりませんよ」と言いました。

私は〈えっ!そういう言い方だと伝わらないってどういうことだ!

忙しい時間を割いて教えてやっているのに、伝わらないって何様のつもりだ!

3年目にもなって、いちいち聞いてくるなよ!

みんな自分で調べて、本当に分からないときだけ聞いてくるんだよ。

最初から教えてもらおうなんて虫が良すぎるだろ。

もうシュンさんには関わりたくない。

あまり近づかないようにしよう〉と思いました。

私は「へぇーそうなんだ」と言いました。

 

【シュンさんとの場面を読み返して気づいたこと】

私は今日中に片付けなければならない仕事が残っていたため、本当はシュンさんの相手をしたくないと思っていたことに気づきました。

忙しい中、シュンさんに契約書について教えていたにもかかわらず、シュンさんから言い方について指摘されたため、ショックを受けたのだと気づきました。

また、私は、本当はシュンさんに自分で調べてほしいと思っていました。

いちいち聞いてくるシュンさんにイライラしていたことにも気がつきました。

 

 

【トレーナーからのアドバイスで気づいたこと】

私は、自分のトレーニングシートをトレーナー に見せました。

するとトレーナー は次のように言いました。

「自分の日常の場面を切り取ってよく書き表すことができました。

素晴らしいです。

このように自分の心の中の思いが具体的に書けると、すでに気づいておられるように、自分が相手に対して、本当はどう思っていたのかが明らかになりますね。

ところで、この場面の最後にヒロシさんは「へぇーそうなんだ」と言っていました。

心の中の思いはほとんど相手に言わずに「へぇーそうなんだ」と言っています。

思ったことと言ったことの間にズレがありますね。

ヒロシさんはどうして心の中の思いは言わずに「へぇーそうなんだ」とおっしゃったのでしょうか?

このズレている部分の気持ちが明らかになると、日頃、シュンさんとの関わりで大事にしている気持ちが更にはっきりと見えてくるでしょう」と言いました。

 

私はトレーナー から指摘されたことについて考えてみました。

自分が思っていたことと言ったことを読み返している時、ハッとしました。

自分はヒロシさんから嫌われたくないと思っていることがみえてきたのです。

嫌われたくないから、自分が思っていたことを言わずにシュンさんに合わせて会話をしていたことに気づきました。

自分がシュンさんに嫌われることを恐れて、嫌われないように必死になってシュンさんに合わせていたことに気づいて、肩から力が抜ける気がしました。

 

先輩として、シュンさんに嫌われないようにすることが本当に大事なことなのか自問しました。シュンさんとこれからも一緒に仕事をしていくなら、嫌われないようにすることよりも、シュンさんが自分の力で業務を進められるようにアドバイスをすることではないかと気づきました。これからは、シュンさんが自分で業務を進められるようにアドバイスしていこうと思います。

 

 

相手から言われたことにショックを受けた時には、自分の心の中の思いを具体的に書けることが、とても大事です。

具体的に書けると、自分が日頃から大事にしている気持ちがみえてきます。

日頃から大事にしている自分の気持ちが明らかになると、状況に沿った対応を考えることができます。

自分と相手、互いの気持ちを大事にしながら、業務を進めていくことも可能になるでしょう。

 

(セルフカウンセリングは商標登録されています。)

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